こんにちは!元CAのさくらです。

【日本のパスポートの有難さ】について紹介します。
外資系エアラインにいた時は、毎便10ヵ国以上の国籍のCA達と、乗務していました。
多国籍のチームで、フライトしていたからこそ、知った事があります。
それは、日本のパスポートの有難さ。
日本のパスポートの有難さを実感した、ドイツ線でのエピソードを紹介します。
ドイツ入国で知った【日本のパスポートの有難さ】
毎回、ドイツ線での入国時、
決まって行われる事がありました。
お客様が降りた後、
クルー達全員で、イミグレーションにある小さなオフィスの前に行きます。
そこで、
ドイツ人CAさんが、パイロットを含めた「全員のパスポート」を集めます。
そして、ドイツ人CAは、全員分のパスポートを持ってオフィスの中に。
と、この後、、、
- あっと言う間に、入国許可がおりる国籍
- 入国許可に、少し時間がかかる国籍
- オフィスの中に呼ばれ、書類の記入が必要になる国籍
3パターンに分かれていました。
私が持たせて貰ってる、
「日本のパスポート」は、どのパターンだったか?
日本のパスポートは、
いつも、あっという間に入国手続きが完了。
すぐに、私に返却されていました。
日本以外には、
- イギリス
- フランス
- スイス
- オーストラリア
- 米国
- 韓国
上記のCA達もいつも、あっという間に入国手続きが完了していました。
これは、私が家族旅行や、
同じ国籍のクルー達とだけフライトをしていたら、知ることは無かったと思います。
外資系CA時代、沢山の国籍のCA達とフライトするのは、日常で、当たり前でした。
普通に「同じ会社の同僚、仕事仲間」達でした。
ただし、
ドイツ線を飛ぶと、
「あぁ、私達は国籍が違って、
国家間の事情も違うんだな・・・」と感じました。
と、ここまでのお話だと、
「ドイツ入国に限っての話でしょ??」と
言われてしまうかもしれません。。。
ドイツだけでなく、
それ以外の国に行く時も、
日本のパスポートは最強だったんです。
日本パスポートが1位!VISAなしで行ける国の数
イギリスの「ヘンリー&パートナーズ」という会社が、
【ビザなしで渡航できる国】が多いほど、
世界から信頼度が高いパスポート(と定義して)、
世界パスポートランキングを発表しています。
日本は、なんと世界1位。

とはいえ、
相手の国に、自由に入国させてもらえるという事は、
信頼されてる国籍とも言えそうですね。
そもそもVISAて何?
ビザは、海外に行く際、
相手国への入国を許可してもらうための、事前の証明書。
大使館や領事館で作ります。
査証料金もかかります。
日本にいた時は、
日本のパスポートの有難さなんて、気にした事がありませんでしたm(__)m
けど、
旅行が大好きなヨルダン人CA、パキスタン人CAさんに、
「日本のパスポート、最強に羨ましい~!」
と言われて、初めて有難さを知りました(;^ω^)
彼女達は、VISAを取るのに、
面倒な手続きや、時には審査も必要になると言っていました。
そんな、彼女達のパスポートはどうなのか?
せっかくなので、「パスポートランキング」なるものを、紹介してみます。
世界パスポートランキング2020
日本が1位になった「世界パスポートランキング」を載せておきます。
※()内は、ビザなしで行ける国の数。
- 日本(191ヵ国)
- シンガポール(190ヵ国)
- 韓国、ドイツ(189ヵ国)
- イタリア、フィンランド、スペイン、ルクセンブルク(188ヵ国)
- デンマーク、オーストリア(187ヵ国)
- スウェーデン、フランス、ポルトガル、オランダ、スイス、アイルランド(186ヵ国)
- アメリカ、英国、ノルウェー、ベルギー(185ヵ国)
- ギリシャ、NZ、マルタ、チェコ(184ヵ国)
- カナダ、オーストラリア(183ヵ国)
- ハンガリー(182ヵ国)
- スロバキア、リトアニア、ポーランド(181ヵ国)
- スロベニア、ラトビア、アイスランド(180ヵ国)
- エストニア(179ヵ国)
- マレーシア、リヒテンシュタイン、(178ヵ国)
- モナコ(175ヵ国)
- キプロス、チリ(174ヵ国)
- ルーマニア(172ヵ国)
- アラブ首長国連邦、ブルガリア(171ヵ国)
- ブラジル、アルゼンチン、香港、クロアチア(170ヵ国)
- サンマリノ(168ヵ国)
- アンドラ(167ヵ国)
- ブルネイ(166ヵ国)
- バルバドス(161ヵ国)
- イスラエル(160ヵ国)
- メキシコ(159ヵ国)
- セントクリストファーネイビス(156ヵ国)
- バハマ(155ヵ国)
- ウルグアイ(153ヵ国)
- セイシェル、アンティグアバーブーダ(151ヵ国)
- トリニダードトバゴ、コスタリカ(150ヵ国)
では、逆に、
ビザなしで行ける国が「少ない」国は、どこの国・・・?
これは書いていいのか、迷いましたが、
私が隠したところで、
検索すればスグに出てきます・・汗
そこで、
気になる人に向けて、紹介します。
ビザなしで行ける国が【少ない】パスポート
- アフガニスタン(26ヵ国)
- イラク(28ヵ国)
- シリア(29ヵ国)
- パキスタン(32ヵ国)
- ソマリア(33ヵ国)
- イエメン(33ヵ国)
- リビア(38ヵ国)
- ネパール(38ヵ国)
- パレスチナ領土(38ヵ国)
- 北朝鮮(39ヵ国)
日本の191ヵ国に対し、アフガニスタンの人のは26ヵ国。
国によって大きく違いますね。
※ここに書いた国籍の方達でも、
大使館でVISAが出れば、当然、渡航することができます。
友人CAの「ニューヨーク線」JFK空港での実話
CA仲間のAちゃんが、実体験を教えてくれました。
いつものように、多くの国籍のCA達と、
ニューヨークJFK空港に、入国する際の実話。
上でも紹介した様に、外国に入国する際、
国籍によって「入国許可がおりる時間」が違います。
そこで、
パーサーは、NY着陸後、
入国許可に、時間がかかる 国籍のCA達を、
先にイミグレーションに行かせました。
サクッと、入国の手続きが終わる国籍のCA達で、機内での、残りの仕事を片付けました。
そして、
パーサーや、日本人CAのAちゃん達も、イミグレーションへ。
Aちゃん達は、いつも通り、入国手続きを完了。
しかーーし!!
先にイミグレーションに行かせたCA達の、入国手続きが一向に終わらない。。。
特に、
中東出身、アラブ人CA達の、入国手続きが、全然終わらなかったと。
なんと、
彼らに入国許可が下りたのは、2時間後!!!(T_T)
可哀想すぎる。。。涙
彼らを待っていたCAとパイロット達も、2時間待ち、お疲れ様でしたm(__)m
ただでさえ、ニューヨーク線はいつも満席。
着陸後はフラフラ。
ニューヨーク線の後に、入国に2時間もかかるなんて。。。涙
この話を聞いた時、
あまりに驚いて、思わずAちゃんに質問↓↓

2時間???(;゚Д゚)それ本当?
他のクルーの、入国手続きが完了するのを待つ事はあるけど、
最長でも40分くらいまでしか、待った事ない。
Aちゃん「本当に本当。
その日、JFKのイミグレが混んでたのもあるけど。
2時間かかったのは、本当の話」
・・・涙。
やっと、入国手続きが終わった中東系CA達が、1番クタクタだったと思います(+o+)
多国籍エアラインならではの、エピソードですね。
国と国の間には、色々な事情があります。
JFK空港の職員さんも、
意地悪で、中東系CAに時間を取らせてる訳じゃないのも、痛いほど分かります。
仕方がないとは言え、
自分が手続きに2時間かかる側だったら?と考えると、複雑な気持ちになりました。
自分が特別な努力をした訳でもないのに、
日本で生まれたから、持てた「日本のパスポート」m(__)m
改めて、有難さを知りました。
最後に
ここで紹介した「日本のパスポートの有難さ」は、
私は外資系CAをするまで、知りませんでした。
ドイツ入国時だけでなく、
ルームメイトだったキューバ人CAにも、
「日本のパスポートを持ってる、さくらが羨ましい」と言われ、
私「そうなんだ・・・」と、徐々に知った次第です(;^ω^)
日本のパスポートは、
- 海外に行く時、多くの国でVISAの発行がいらない
- 空港でVISA確認の列に並ばず、サクッと入国できる
たった、これだけのメリットかもしれませんが、
私は「とっても有難いな」と思ったので、
ブログでシェアしてみました。
ちなみに、
書くまでもありませんが、
パスポートランキングが低い国が、信頼できない国というわけではありません。
【日本のパスポートの、ラッキーな一面】を紹介したくて、私の体験をシェアしました。
今回も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。さくら