生き返ると信じて「CAさくらが泣いた日」タンザニア線


CA時代、色々なお客様と一緒に空に飛び立ちました。
外資系の時はとにかく飛行時間が長い便が多かったのでお客様とお話する機会も多かったです。
さくらは人と話すのが大好きなので、沢山の人と話してもらいました。
その中で忘れられないエピソードが何個もあります。
今日はそのうちの一つをご紹介。

タンザニアの「生き返る教会」に向かう日本人家族


ある日、いつものようにブリーフィングを終えて飛行機に向かった。
その日のフライトの行き先はタンザニア。
旅客リストがグラントスタッフからCAに手渡されてタイ人の上司が
「車いすのご家族、日本人だよ。」
搭乗が始まり40代くらいの車いすの女性と12~3歳くらいの女の子と40歳くらいの男性の家族が乗ってきた。
タンザニア行きの便で日本のお客様は珍しい。
そんな便で同じ日本人のお客様に会えてさくらは嬉しかった。
食事のサービスの後に、機内にほ日本茶があるのでそれを席にお持ちして一緒にお話してもらった。

その家族がタンザニアに向かった理由


さくらが「タンザニアに行かれるんですね、エルサレムに行くんですか?」
と「死人が蘇る教会に行くんです」と・・・。
さくらは一瞬何の事だか分からなかった。
すると女性は続けて「急にビックリしますよね。私はクリスチャンでこの本を読んでそこの牧師さんに連絡したらすぐに来なさいって言われて」
・・・。
と本を見せてくれた。それも強烈なタイトルだった。
それがこの本
それでもさくらはまだ話が良く分からなくて一生懸命に話を聞いた。
「日本で色々な手術を受けてもなかなか歩けるようにならなくて、娘も心臓の手術を繰り返してるんです」
さくらは予想していなかった話の流れに少し緊張してしまった。さらに女性が言うには
「ちょっと変かもしれないけど、日本で読んだ本に感動してどうしても行きたい教会があって。それがタンザニアにあるんです」
そして女性は続けて
「足は悪いけど何もしないで日本に居るより、なんでも試してみようと思ってね。周りには凄く反対されましたけど、行く前から無理だって決めたくないんです。行ってみてダメならそれでいいんです。動かなくなった足や体が生き返ると信じて行くんです」
その話を聞いてさくらは数秒間止まってしまった。
無宗教だけど、感動。
さくらは気の利いた事が何も言えず「そんな大切なお話を話してくださってありがとうございます。お客様の願いが叶うよう一緒にお祈りします」とだけ答えた。そして仕事に戻った。

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飛行機はタンザニアに到着

長い飛行時間を終えて、飛行機はやっとタンザニアについた。
車いすのお客様は飛行機に搭乗していただく時は1番最初に乗ってもらいますが、降りる時は最後まで待ってもらわなくてはいけない。
さくらは飛行機が止まった後、その説明をしに日本人家族の席にいった。
そして一緒に他のお客様が降りるのを待っていた。
その時にそのお母さんがこう言ってくれた。
「さくらさん色々ありがとうございました。あなたに会えたのもご利益だと思います」
さくらジーン・・・なんて言っていいのかお礼以外に言葉が出てこなかった。
さくらは「ご搭乗ありがとうございました。どうぞ皆さまお気をつけて。微力ですが一緒にお祈りしています」
と握手をしてもらいました。
最後は姿が見えなくなるまで手を振りました。

最後に


その後そのお客様がどうなったのかは残念ながらさくらには分かりませんでした。
さくらは信仰している宗教がないので、そういう話が本当かどうか分かりません。
ただ、サウジアラビアの記事の時にも書いたように信仰している人達を尊敬尊重しています。

CAさくらの見た【サウジアラビア】女性が運転できる日がきた

2017.10.13
さくらが感動したのは、日本から車いすでアフリカのタンザニアに行くパワー。
そして「行く前からダメだって決めたくない。行ってみてダメでもいい」のスピリッツには鳥肌が立つほど刺激を貰いました。
タンザニアから帰りの空で、さくらはトイレで少しだけ泣きました。
あのお客様の帰りの便がどうか幸せなものであってほしいと願いました。
さくらも「人生1回、失敗したって構わないからなんでも挑戦しよう!」そうアフリカの空で誓いました。
あれから約8年くらいがたったけど、さくらはちゃんとその誓いを守って生きられてるかな・・・
まだまだです。
この話を記事にしたのを機に、またその気持ちを思い出して挑戦する人生を生きようと思いました。
今回も最後まで読んで下さってありがとうございました。さくら