機内で赤ちゃんを取り上げた男性CAは○○だった

こんにちは!さくらです。
今回は前回の続きを書きますね。

前回の記事はこれ↓↓

機内で出産なんて本当にあるのでしょうか?

2018.01.15

赤ちゃんが生まれたバンクラディッシュ便の話

上空1万メートルで妊婦さんが突然産気づ来ました。
妊婦さんはバンクラディッシュの女性のお客様。

CAはすぐに機内に、医師・看護師・救急救命士の方が居ないかをアナウンスしました。

しかし、誰もいなかった(T_T)

となれば、客室乗務員たちで赤ちゃんをとりあげるしかありません。
訓練で一応、助産のやり方は習ってるし、
機内にお産の時の赤ちゃん取り上げる時のセットも搭載している。
(会社によって違う。日系の時は習わなかった)

パーサーはテキパキと指示を出して、ギャレーを分娩室にする準備を整えていた。

陣痛が始まり座席で、猛烈な痛みに苦しむバンクラディッシュ人女性。

同じ国籍のバングラディシュ人の男性CAのA君が1人乗務していた。
なので彼が妊婦さんの座席で付き添っていた。
A君はなんとOJTフライトの超新人CA.
OJTとは一応CAとして乗務はするけど、まだ勉強中の身。
研修中みたいな感じ。
またフライト3本目!
5時間以上のロングフライトはその日が初めての新人君。

テンパったでしょうね・・・。

けど彼が唯一妊婦さんと母国語が同じなので側で通訳をさせられていた。

そうこうしてるうちに

ギャレーに毛布やビニールシートが敷かれ、酸素やへその緒を摘むクランプやハサミやらの準備が整った。

そこへ男性CA達が彼女を抱えてギャレーに運んだ。

A君があとはパーサーや先輩女性CA達に頼んでギャレーを出ようとすると

「あなたが取り上げてーーー!!!絶対にあなたが!!」

と妊婦さんが新人CAの彼に向って痛みと一緒に大声で叫んだ。

理由を新人の男性CAが尋ねると

「私達は同じ神様を信仰しているから。同じ信仰でない人に頼むのは絶対に嫌だ」

泣き叫んで大パニックになっていたそうです。
いくら他の女性CA達が「A君は新人で研修中」だと言っても彼女の要望は変わらなかった。

その状況を見てパーサーは、女性の信仰を優先する事を決断。

「あなたが赤ちゃんを取り上げなさい」とA君に指示を出した。

もちろん、パーサーは後ろから、全力でパックアップをするけど、お産の中心となる場所にA君を配置した。

Aくんは、ギャレーで泣き叫んで猛烈に苦しむ女性を全力でサポート。

その結果もあって無事に赤ちゃんが生まれた。

Aくんは妊婦さんとずっと励ましながら、訓練で習った内容をちゃんとこなしていったそうです。

へその緒をクランプ(洗濯場ハサミみたいに止めるやつ)で止めてハサミで切って、胎盤を包んでなどなど。
後ろからパーサーが助けながらもメインでA君が動いた。

結果的に母子ともに健康で機内での出産は大成功だった。

A君にとって本当に大変だったこのフライト

新人のCAがいきなり赤ちゃんを取り上げたなんてさくらは効いた時ビックリでした。

この話の凄いところはそれだけじゃないんです。

何がすごいってこのA君はイスラム教徒。

イスラム教徒は結婚前の男女の親密な交際は禁止。

ムスリムのA君は女性の体どころか、顔や手足くらいしか女性の肌を見た事がない人だったそうです。
※とはいっても、CAの新人訓練で、機内助産に備えてマジな出産のビデオを見させられますが。

ただでさえ新人のフライトは訓練所で習ってない事の連続で大パニックなのに、
イスラム教徒の彼が赤ちゃんを取り上げたなんて、ものすごく大変だったと思います。

彼は会社に表彰されていました。

「イスラム教徒の男性CAがOJTフライトで赤ちゃんを取り上げた」これにはさくらも驚きでした。

さくらはこのA君を心から誇りに思いました。
本当にお疲れ様でした。
ヒーローですね^^

最後に

イスラム教徒の妊婦さんにとって、命がけで子供を産む時、信仰が同じA君に取り上げてもらうことは、とても大切な事だったんでしょうね。

さくらは日本生まれ日本育ちなので海外に出るまで宗教についてあまり深く考えすに来ましたが、

海外で働いて様々な宗教の同僚やお客様と接して「相手の信仰を尊重する大切さ」を学びました。

なのでこの時、パーサーが取った行動も納得です。

ちょっと長くなりましたが、今回も最後までお付き合いありがとうございました。